先週は08日に欧州中央銀行(ECB)理事会、英国総選挙、コミー前米国連邦捜査局(FBI)長官の議会証言などのリスクイベントが集中し、「暗黒の木曜日」到来か!?とも言われましたが、無事通過しました。
(英国与党保守党の過半数割れが無事かどうかわかりませんが、市場的には無事通過(笑)
今週の米国連邦公開市場委員会(FOMC)での、0.25ポイントの追加利上げは揺るぎない状態ですが、問題は今後の為替見通しがどのようになるかに注目です。
それでも欧州米国の政治リスク、地政学リスクが後退した今がトライオートFXを始めるチャンス!
目次
先週のリアルトレードグランプリ結果
12日から開催の「リアルトレード頂上決戦グランプリ」に合わせて始めたばかりなので、当然前週比プラスマイナスは0円。
これがどのように変わっていくか、不安でもあり楽しみでもあります♪
毎週「リアルトレード頂上決戦グランプリ」の結果と、先週のドル円の動き。
今週の予想を書いていきますので、楽しみにして頂くと書いた甲斐があるというものです(笑
先週のまとめ
先週のドル円も軟調推移となりました。
しかしイベントリスクと見られていた欧州中央銀行(ECB)理事会、英国総選挙、コミー前米国連邦捜査局(FBI)長官の議会証言などのイベントをこなし、リスク回避的なドル売り円買い(ドル安円高)は一服。
ドル円は1ドル=110円台に回復しました。
日銀金融緩和策早期解除の思惑浮上
08日、突如日本銀行による金融緩和策の早期解除への思惑が浮上したことから、日本の長期金利が上昇。
日米金利差縮小の観点から、ドル円は一時109円11銭-12銭まで下落しました。
しかし、109円付近では本邦金融機関や投資家などのドル買い(ドル高)オーダーが入り、ドルの下値は限られました。
欧州中央銀行(ECB)は金融緩和現状維持
08日、注目の欧州中央銀行(ECB)理事会会合では、現行の金融政策の現状維持が決定されました。
市場では少なくとも今年中は現状の金融緩和策が継続されるとの見方が支配的です。
結果、ドル買いユーロ売り(ドル高ユーロ安)が進んだことも、ドル買い円売り(ドル高円安)への後方支援となりました。
コミー前FBI長官の議会証言
8日に行われたコミー前米国連邦捜査局(FBI)長官の議会証言では「トランプ大統領からフリン前大統領補佐官に対する捜査中止と受け止められる言い方をされたが、強制とは言えない」と発言。
弾劾はもとより、捜査妨害の立証も困難な状況となったことから、”多少”米国政治の先行き不透明感が晴れ、ドルを買い戻す(ドル高になる)動きが見られました。
米国06月利上げは決定的
最近の弱い米国経済指標から、インフレ率の鈍化懸念がささやかれていますが、6月13日-14日に開催される米国連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは決定的です。
ただ、FOMCの経済金利見通しや、イエレン米国連邦準備理事会(FRB)議長の見解を確認したいとの思惑からドル買い(ドル高)は拡大せず、ドルの上値は限られました。
ドル円は09日に一時110円80銭-81銭まで上昇したものの、結局110円29銭-30銭でこの週の取引を終えました。
ドル円の推移
先週のドル円推移は、109円11銭-12銭から110円80銭-81銭です。
ちなみに先々週のは、110円32銭-33銭から111円70銭-71銭です。
さらにその前の週は、110円85銭-86銭から112円12銭-13銭です。
参考までにその前は、110円23銭-24銭から113円84銭-85銭です。
ひとつおまけに前週、111円17銭-18銭から114円36銭-37銭です。
もうひとつおまけで、108円12銭-13銭から109円48銭-49銭です。
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今週の予想
日米金融政策は織り込み済み
今週のドル円も上値が重い展開が予想されます。
米国は利上げ、日本は金融政策の現状維持は、既に市場に織り込まれているため、06月以降年末にかけての両中央銀行の思惑が手がかり材料となりそうです。
米国は利上げ
米国連邦準備理事会(FRB)は、13-14日開催の米国連邦公開市場委員会(FOMC)にて、0.25ポイント金利を引き上げ、1.00-1.25%とすることが決定的です。
しかしその後の利上げが実施され年3回となるのか、それとも利上げは実施されず年2回に留まるのか見極める展開になりそうです。
今年の利上げが年2回に留まるとの見方が強まれば、今後の米国長期金利の伸び悩みから、ドル売り(ドル安)が進む可能性があります。
日本は金融緩和継続
米国連邦公開市場委員会(FOMC)開催後の15日-16日にて、日本銀行金融政策決定会合が開かれます。
その日銀会合では、現行の金融政策の現状維持が決定される見通しです。
16日の日銀会合後の黒田日銀総裁の記者会見で、上記にあった金融緩和策の早期解除、いわゆる「出口戦略」に関して発言があるかどうかが注目されます。
(自ら切り出すか、記者からの質問に答えるかどうかは別として話は出るでしょうね)
今まで「時期尚早」としていた姿勢が改められ、出口戦略に言及があった場合には、現状の異次元金融緩和策の早期解除への思惑から、円買い(円高)が進むことが予想されます。
トランプノミクス再開
また米国市場では、コミー前米国連邦捜査局(FBI)長官の議会証言により、トランプ大統領への弾劾や立証による米国政治の先行き不透明感が(少し)晴れたことにより、再びトランプノミクス(トランプ米国大統領による大型減税・大規模インフラ投資などの経済政策)が動き出すとの期待から、米国株高やドル買い(ドル高)が進む可能性があり、ドル円の下値を支えそうです。
今週のレンジ予想
今週の予想レンジは、108円00銭から112円00銭までと予想します。
ちなみに先週は、109円00銭から112円00銭という予想でした。
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FX(外国為替証拠金取引)の感想
「暗黒の木曜日」
大層な名前が付きそうでしたが…たいしたことなかったですね。
まあ、欧州中央銀行(ECB)理事会、コミー前米国連邦捜査局(FBI)長官の議会証言は、ECB関係者や市場関係者、事前のテキストなどから、リスクイベントにはならないと予想されていたし、私もそう思っていましたが、英国総選挙だけはどうなるか分からなかったため、ヒヤヒヤものでした。
事前の世論調査なんてあてにならないことは、昨年の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票時に学習済みでしたしね。
結果は、最悪の与党保守党の過半数割れ。
しかし英国ポンド/米国ドル、英国ポンド/円は相場が大きく動いたものの、ドル/円は動かず…。
肩透かしでした。
でもまあ、リスク対策は必要です。
そして今後はドル円相場もドル高円安方向に進みそうですし、英国総選挙のリスク対策も終わったので、”買い”ポジションで注文とします。
トライオートFX運用設定時のドル円相場は、
短期:108円~115円程度のレンジ相場
長期:107円~117円程度のレンジ相場
と予想します。
当たり前ですが、やはり為替って上がったり下がったりです。
小さな幅のレンジ相場、大きな幅のレンジ相場の中を行ったり来たりしています。
お金は儲けることよりも、失わないようにすることの方が重要です。
精神安定のためにも、お金を損しないためにもレンジ幅は広く、大きく取ることをお薦めします。