04月の欧州中央銀行(ECB)政策金利発表、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表、日銀金融政策決定会合という重要イベントを終え、05月に入りました。
この円高進行の中、日本はGWに突入し、東京時間は薄商いとなりますが、欧米時間は動いています。
下値模索の円高進行が心配される中、2016年05-06月の為替相場予想をしたいと思います。
(1ブログ1管理人の予想です)
目次
中央銀行には逆らうな
04月に行われた欧州中央銀行(ECB)政策金利発表、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表、日銀金融政策決定会合の結果は、
欧州中央銀行(ECB):金融政策の現状維持
米連邦公開市場委員会:金融政策の現状維持
日銀金融政策決定会合:金融政策の現状維持
そして市場の反応は、
欧州:予定通り、反応なし
米国:予定通り、声明文に注目
日本:まさかのゼロ解答!円高
欧州米国は予定通りで市場も特には反応しませんでした。
しかし日銀は規模はどうあれ、なんらかの(熊本大分地震支援という大義名分もあり)追加緩和施策を実施するのではないかと思われていたため、失望の円買戻し(円高)が急速に進みました。
これもブルームバーグが、日本銀行は当座預金の政策金利残高に適用している金利(現状-0.1%)をさらに引き下げる場合、金融機関への貸出金利をマイナスとすることを04月27日-28日の金融政策決定会合で検討する可能性があると報じたためです。
実施しないのであれば、黒田日銀総裁は即座に否定すべきでしたね。
市場関係者の6~7割が実施すると予想し、あとはどの程度(規模)かと予想しあっていたため、反動も大きかったようです。
そのため関係者の間では「黒田日銀総裁は市場との対話に失敗した」と手厳しい意見も出てきています。
まあ、その通りなんですけどね。
米国の経済指標の弱さから、早期利上げ見送り観測も出ており、現状を踏まえると05-06月はドル安円高が見込まれます。
ドル円週足チャートから見る予想
円安の目処:115円(114円87銭)
円高の目処:105円(105円18銭)
108円あたりで粘っていましたが、いよいよ買い方の諦めを呼んだのか、重要な支持線(111円、108円あたりの線)を割り込み、下値模索の動きとなっています。
中期(20週移動平均線)と短期(5週移動平均線)、短期(5週移動平均線)と長期(75週移動平均線)の移動平均線が順にデットクロスを形成し、典型的な下落相場となっています。
長期(75週)の移動平均線が横ばいから下向きに転じると、買い方はいっそう苦しい立場におかれ、さらなる円高の可能性も十分考えられます。
下げ止まりを確認し、下値を見極めなければなりません。
短期中期はドル安円高も長期はドル高円安
ここ2~3年の急激なドル高円安に対し、過剰感があることは確かです。
揺り戻しのタイミングが来たようです。
中国経済の先行き不安や、原油安問題は落ち着いてきましたが、米国追加利上げ先送り観測や、日本円売り為替介入への風当たり、なにより米国自体がドル高是正ドル安回帰を望んでいるからです。
2016年05-06月の重要イベント
以下は噂・予想です。注意ご容赦願います。
05月26-27日:伊勢志摩サミット
=10兆円規模の景気対策・財政出動
06月14-15日:米連邦公開市場委員会(FOMC)
=ここで利上げしないと政治的日程的に難しい
06月15-16日:日銀金融政策決定会合
=追加緩和実施、上記景気対策を援護射撃
06月24日:参院選告示
=後述
07月10日:参院選投開票
今年は07月に日本参議院選挙(衆参同時選挙はないでしょうね)、11-12月はアメリカ大統領選挙があります。
参院選は安倍首相にとって天下分け目の戦いですから、消費増税延期・補正予算等々、あの手この手で株高円安を演出してくるでしょう。
そうでないとアベノミクスの失敗を認めたことになりますし、そもそも下手をすると退陣(は無いでしょうがダメージは残りレームダック化してしまう可能性も)ありますからね。
06月後半まで「売り」ポジション取引で、その後は「買い」ポジション取引が良いかもしれません。
トライオートFX運用設定時のドル円相場は、
105円~115円程度のレンジ相場と予想します。
みんなのシストレやシストレ24、トライオートFXは遊んでいる最中や寝ている最中でも自動で売買取引しているので、資金管理と設定さえしっかりしておけば、あとは見ているだけ、もしくは結果を確認するだけとなります(笑)